遠視ってなに?

遠視とは目の筋肉を使わない状態のとき、遠くのものが網膜の後ろにピントが合っている状態です。

遠視の眼はメガネをかけないままでは遠くを見たときにピントが合いませんが、年齢が若い人ほど、ピントを合わせる調節力が働きます。
そのため、この調節力の程度に応じて、遠視の状態を一時的に消却できることがあります。
実際に、若い人で軽い遠視の人は遠方がよく見えるということがあります。

近くのものを見るときに必要な度数を調節によって代償できる遠視であれば、裸眼視力はよく、視力障害を訴えることはほとんどありません。
しかし、幼児期および小児期に近方明視を調節で代償できないほどの遠視がある場合には弱視になる可能性が高いと言われています。

一般に視力発達は9才頃に完成すると言われていますので、弱視が疑われる遠視眼ではできるだけ年齢が低いにうちに矯正を開始する必要があります。