斜視・斜位について ~3~

メガネの春田静岡駅前店の春田です。
斜視は一般的に先天性のものと外傷や調節不全などで斜視になってしまうこともあります。
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例えば、眼を傷つけてしまって末梢神経と中枢神経に障害をきたすと、目の運動障害がおこり斜視となることもあります。他にもバセドウ病などからの原因や、片目の視力が長時間悪い状態でも眼位ずれが起ることがあります。
症状:
複視

斜視の眼では一般的に融像ができないため二重になって物が見えることが多いです。複数にものがみえることから複視といいます。とくに後天性斜視で複視の症状がでるようです。
抑制
小さいころからの斜視や、長期間にわたる斜視では抑制が働き、斜視側の眼で見ている像が脳で認識されなくなり、複視を自覚しないこともあります。
網膜対応異常
また、正常な両眼視機能を持った人では、両目の黄斑部で見たものは同じ位置にあるものとして認識され、黄斑以外の部分に投影されるイメージは異なる場所にあるものとして認識されます。これを網膜正常対応と呼びますが、小さいころからの斜視がある場合、片方の目が黄斑以外の場所に投影されていても、それらを同じ場所として認識してしまい、通常複視として認識するところを自覚しなくなることがあります。これを網膜対応異常といいます。
このような場合には斜視を治療することによって、今まで感じなかった複視を感じるようになることがあるようです。
眼精疲労
前回ご紹介した、斜視のときと斜視でないときがある間欠性斜視の方の場合、自分で眼位をコントロールできるものが多いですが、やはり長時間眼位を保とうとすることで眼精疲労を訴えることがあるようです
調節緊張
外斜視の中には、両目の視線をそろえようとすることにより、調節が過剰にかかり、近視化することがあります。これを斜位近視と呼びますが、この場合は片眼で見ているときのほうが、両目で見るときよりも視力が良好になります