目の紫外線対策は万全ですか?

メガネの春田静岡駅前店の春田です。
今年もまた夏がやってきました。学生さんたちの中ではもう夏休みに入ったようで羨ましい限りです。最近は熱中症などが毎年話題になりますが、外出時はもちろんご自宅にいるときでも水分はこまめに摂るようにしてください。
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さて先日ポケモンGOが公開され例年以上に外に出る機会が増えてくるかもしれません。熱中症は特に注意していただきたいですが、それ以外にも気を配る必要がある厄介なものがあります。紫外線です。
紫外線は日焼けの原因になるとこは有名ですが、同様に目にも様々な悪影響を及ぼします
紫外線とは?
人の眼に感じる光を可視光と呼び、その波長の範囲はおおよそ380nm(ナノメートル)から780nmです。数値の少ないほうの短波長側から長波長へ移動するにつれてと対応する色が変わります。
紫外線とは英語でUltravioletと綴り、UVとも呼ばれています。光のスペクトルの紫(Violet)を超える(Ultra)波長のことを紫外線と呼びます。波長では10から380nmの範囲を指します。※最近では400nmまでの範囲を紫外線としています。
この波長の中で、遠紫外線(10~200nm)と近紫外線(200~400nm)に分けられ、さらに近紫外線は
・UV-A(315~400nm)
・UV-B(280~315nm)
・UV-C(200~280nm)
に分類されます。太陽からの光のうち、遠赤外線とUV-Cはオゾン層に遮られ地表まで到達することはありませんが、それ以外のUV-AとUV-Bはわずかではあるものの地表まで到達します。そしてその到達した紫外線が皮膚に日焼けなどの影響を与えるわけです。
紫外線と関係のある目の病気
そんな紫外線ですが、眼に浴びることによって様々な病気に繋がると言われています。
・白内障
世界での失明原因第1位。眼の中にある水晶体という部位が濁ってしまったり弾力性が低下し視力低下や失明に繋がる病気です。原因は複数あり、加齢によってなることが多いですが、紫外線によって白内障になるという報告もあり、WHO(世界保健機関)によると白内障の約20%が紫外線の原因とのことです
・翼状片
翼状片とは、白目の結膜が黒目の部分にまで異常に増殖・侵入し、不正乱視などの視力低下につながる病気です。原因の一つとして紫外線が挙げられています
・加齢黄斑変性
眼の奥にある網膜の黄斑部が異常によって萎縮したり、新生血管などの組織の変性が起き、視力低下や歪んで見えたりする病気です。高齢化に伴い増加しつつあり社会的失明の主因となっています。この病気も紫外線を長期間にわたり浴びることによって発症する方は多いと言われています。
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紫外線から眼を守るために
紫外線から眼を守るためにはUVカットが施されているメガネレンズが有効です。通常のUVカットレンズは400nm近くまでの光が透過しないようになっています。ちなみに当店で販売しているメガネレンズはすべてUVカットです。
よくサングラスが良いと思っている方もいらっしゃいます。しかしサングラスは眩しさを軽減してくれますが、色付のレンズにUVカットがついていない場合、メガネを掛けないときよりも瞳孔が拡がることによって多くの紫外線が眼の中に入ってくることになります。サングラスを購入する際はそのレンズがUVカットになっているか、必ず確認してください。
最近ではレンズの裏面から入ってくる紫外線もカットしてくれるレンズが標準化されはじめ、さらに440nm付近までの光を減光させ、眼の負担をさらに軽減させてくれるレンズが東海光学さんからルティーナというレンズが出ています。メガネを新しくする際にはこのようなレンズもおススメです。
紫外線が降り注ぐのは夏だけではないですが、外で活動する機会が増える時期はぜひ日焼け止めクリームと合わせて眼病予防にサングラスやメガネを掛けて眼の紫外線対策をして外出しましょう!