メガネの春田静岡駅前店の春田です。
今回も引続き子供の視力発達についてご紹介します。
人間は生まれた時から視力が良いわけではなく、成長するにつれて視力も発達していきます。子どもの視覚は発達過程にあり、出産直後では光を感じる程度の視力しかありません。
そこから成長するにつれて視力が発達していき、およそ5~6歳くらいで成人に近い1.0から1.2の視力となり、両眼視機能についてもこの年齢あたりで同様の発達を遂げると言われています。
視力検査の数値でどのくらいの視力があるのかというと次のような報告があります。
生後1ヵ月:光を感じる(光覚)
生後2ヵ月:眼前に動くものを感じる(手動弁)
生後3ヵ月:0.01~0.02
生後6ヵ月:0.04~0.08
生後10ヵ月:0.1~0.15
1年:0.2~0.25
2年:0.5~0.6
この数値は他覚的な最小視認閾で、最近では乳幼児はもっと高い視力を獲得しているであろうという報告もあるようです。自覚的な視力検査は3歳児検診から行われ、これによると平均で0.5から0.6だということです。
5歳児になると視力1.0以上が7割以上になり、8歳から9歳で視機能の発達はほぼ完了します。
眼の大きさも成長するにつれて眼も大きくなっていきます。新生児の眼球前後径は17.5mmしかなく、3歳までに22.5mmくらいになり、成人で24.0mmになります。
人間の視力は6歳までは未熟であり、この期間の間にわずかでも視覚刺激の妨げとなる要因があれば、視力や両眼視機能などの発達が阻害され、弱視となってしまうこともあり得ます。
もし、遠視や乱視などにより物をはっきり見れないと、色を見分けたり両目できちんと物を見ることができず視力が発達しません。
そのため、3歳児健康診断は早期発見のために大切なんですね。また、お子さんの日頃の行動に注意して観察し、何か気になることがあれば眼科さんへ受診してください。とくに
・本などを目の間近で見る
・目を細めて物を見る
・いつも首を傾げて物を見ている
このようなことがあれば、眼科の先生に相談をしてみてください。