メタルフレーム~チタン~その1

メガネの春田静岡駅前店の春田です。
間があいてしまいましたが、メタルフレームのご紹介です。
第二回目の今回はチタンについて紹介します。
download2
チタン(Ti)
比重:4.54
色:銀灰色
チタンの名称の由来は伝説の巨人”タイタン”からです。特徴は強度が優れ、重さは銅やニッケル合金の約半分、引張強度も強い。さらに汗や海水に対しても高い耐食性を持ち、非常に腐食しにくい素材です。地球上で4番目に多い金属元素らしく非常に将来性があります。
欠点としては功績が硬く、プレス・切削・溶接などを行うには熱処理が必要ですが、高温では酸化されやすく、製品の加工には高い技術力が必要です。表面処理も同様に難しいらしく、ニッケル合金などで使われているメッキ方法ではメッキができないため、ハイテクの設備が新たに必要となりコストがかかります。必然的に生産ができるのは開発技術力がある大手メーカーに限定されます。
チタンの発見は1791年であり、色の用途は軍需産業や宇宙開発でした。メガネとして使用されるようになったのは福井光器から1981年に登場した”チテックス”からです。純チタンフレームはマルマンオプティカルから1982年に世界で初めて登場しました。
チタン合金
チタン合金はチタンに異種金属を添加することで造られています。種類はα型、β型、α-β型があります。
α型チタン合金の例:Ti:90% Zr:10%
特性:β型、α-β型よりも粘り強さに優れる。切削が容易でないため、総合的に加工性はよくありません。フレームは比較的にシンプルなものとなりやすいことが挙げられます。
β型チタン合金の例:Ti:74% V:22% Al:4%
特性:非常に硬く男性もあり、引っ張り強度も大きいため、今までにない極細で軽くて且つ強いメガネフレームを製造することができるようになりました。
α-β型チタン合金の例:Ti:94.5% Al:3% V:2.5%など
特性:α型とβ型とを融合させて造られている。組み合わせにより強度や弾性を調整でき、多様な特性を持ちます。ただし加工性はチタン合金の中で一番難しいとされるようです。
では次回はチタンフレームの種類についてご紹介します。