昭和天皇の丸い縁なしメガネをはじめ、皇室御用達のメガネを製造していた会社がありました。
1937年の創業以来、逸品を造り続けた職人集団、それがClover(クロバー)です。
残念なことに2010年の会社倒産によって今では幻のブランドです。
職人たちの類稀な技術により造られた眼鏡は、今でも大変多くのファンがその技術を惜しみ、眼鏡を探し求めています。
クロバーのメガネが名品と呼ばれる所以は、職人が一つの金属の塊を日本刀を造るようにハンマーでたたいては伸ばし、螺子(ネジ)までも含め300工程以上ある作業一つ一つが丁寧に作られた工芸品であることです。
眼鏡の仕上げは大切で、専門の磨きの職人が、ドイツから取り寄せた磨粉で仕上げていました。
テンプルとフロントの合わせは一つ一つ出来上がりが違うため、最後の仕上がりのチェックが大変厳しく月に仕上がる本数は数百本単位でした。
芸術品として展示し眺めるよりも、使うことにより更にその良さを体感することができるでしょう。
もう二度と同じものが作られることのない逸品、違いの解る方にお薦めします。
Cloverのフレームはメガネの春田清水駅前店で取り扱っております